天草市議会の古賀源一郎議長が公開質問状への回答後、天草市民オンブズマンの中田統さん(74)は古賀議長に2回目の質問状を2019年10月15日、提出。21日までに文書で回答を求めた。
以下の通り。
1. 古賀議長が宮下議員に関する動議が出ることを、その前日に知っていたのはなぜか。
古賀議長は質問への回答で、「辞職勧告決議を画策した事実は一切ない」と述べているが、宮下議員に関する動識が出ることを、その前日に知っていたのはなぜか。
2. 市議会規則に違反する動議議案を採択、審議、採決したのはなぜか。
市議会は9月20日、宮下議員の交通違反に関して辞職勧告決議を求めて提出された請願は採択しないことを、本会議で議決した。しかしその直後、同じ件に関して、動議提出があり、議長はこれを採択した。この動議提出は、議会で議決された事件については、同一会期中は再び提出することはできない(一事不再議)という規定に違反している。会議規則に違反している動議を却下せず、採択、審議、採決したのはなぜか。
3. 人事議案の採決を、各議員の自由な意思表示を妨げる記名投票にしたのはなぜか。
議員に辞職勧告をするか否かを決める重大な人事議案の採決は、各議員が気兼ねなく自由に自分の意思を表示できる無記名投票にするのが妥当。記名投票にすれば、各議員の賛否が議場内に表示されるため、各議員の間に相互監視の意識や傍聴人への気兼ねが働き、議案に対する自由な意思表示がしづらくなる。記名投票にした理由は何か。
4. 宮下議員に対する名誉扱損、信用失墜をもたらす内容を含む請願書を、議長が公開したのはなぜか。
請願書は、宮下議員を誹謗中傷し、名誉を毀損、信用を失墜させる内容を含んでいる。もしこれを公開する者があれば、公開した時点で名損毀損の罪を犯すことになり、人権侵害の加害者となる。にもかかわらず、請願書が形式的要件を満たしているという理由だけでこれを受理し、全議員席、ならびに傍聴席、さらには報道各社にまでその写しを配布して、広く公開したのはなぜか。
5.請願の理由に名誉扱損罪が疑われる部分があるにもかかわらず、その事実は問わず、辞職動告決議を求めている事実だけを取り上げ、趣旨採択としたのはなぜか 。
回答で、議長は「請願書は感情的な文言が多く、請願自体は採択すべきではないが、辞職勧告決議を求める請願があるという事実に対し、その趣旨については採択すべきとの意見から趣旨採択とされた」と述べている。辞職勧告決議を求める理由の中には名誉損罪が疑われる記述がある。この請願は、犯罪の疑いがあるのに、公金を費やして審議するに値せず、門前払いで却下すべきもの。にもかかわらず、辞職勧告決議を求めている事実だけを切り離して取り上げ、審議し、趣旨採択としたのはなぜか。
(2019/10/15)
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