歴史と自然を活かしたまちづくり


襖絵の奉納



上天草市松島町教良木の金性寺で、襖絵の奉納記念展(主催・教良木河内活性化協議会=中山 資・会長)が開かれている。
この町に住む春山千章さん(県美術家連盟会員)が描いたのは一の間「祝口観音の滝と龍虎図」、二の間「釈迦三尊像と蓮図」の襖絵22枚。金性寺石橋と蓮の四季、祝口観音の滝周辺をモチーフに創作し、3年半かけて描いた。
春山さんは「地域のために、自分にできることをやりたかった」と話す。
教良木は福連木と共に「天草のチベット」といわれ、島には珍しい盆地。また山里にたたずむこの寺は天草・島原の乱後に建立され、約400年の歴史がある。

主催した同協議会事務局長で永野隆一さん(上天草市教育委員長)は「過疎化の進展が早く、集落は消滅に向かって確実に進んでいる」と話し、「古い歴史と豊かな自然を活かし、まちづくり事業を進めている」という。
同展は襖絵のほか、春山さんの水墨画最新作も展示。座禅体験や精進料理(いずれも要予約)もある。
開催期間:2015年11月30日まで。
問い合わせ(金性寺:0969-57-0024)

ナレーション:嶽本秀子

(2015.11)



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