天草が生んだ名作家、島一春(1930〜2008)。
島は、現在の上天草市龍ヶ岳町大道で、生まれた。村の小学校を卒業後、熊本の航空機整備士養成所に入所する。その後、新潟の同養成所に移るが、終戦を迎えて帰郷する。その後、肥料会社や石灰採掘所などに勤務する。
20歳で、幼馴染のフミヨと結婚。しかし、過労から結核を患い、長い闘病生活を強いられる。献身的な妻の看護もあり、やがて回復。以後は、作家生活に入る。数多くの著作をしているが、代表三部作として「燃える蝶」「燃える海」「野苺の首飾り」があげられる。
島はまた、離島振興法や天草架橋(五橋)に尽力した、龍ヶ岳町初代町長の森國久(1912〜1961)と親交があった。島は、森没後13年後に地元紙「みくに」に「忘れえぬ人々 竹と鉄 森國久氏」(5回連載)を執筆し、回想している。
森は天草の島民が貧困による差別を受け、それから脱却するために、自ら村長となり、自分の命さえも削り、公僕として故郷に尽くした。そして激務のさ中、48歳の若さで病に倒れ、無念の死を遂げた人物だ。島は森との交流のなかで、森の優しさに溢れた人間愛を描いている。
「忘れ得ぬ人々」は天草五橋開通50周年、天草テレビの開局15周年を記念し、制作するドラマです。
出演:土佐谷正幸 土佐谷和孝 江﨑俊一 ほか龍ヶ岳町の人々
(更新履歴)
2016.9.24番組一般初公開.
2016.9.25番組バージョン2を会員様ページで公開。
2016.10.02番組4Kデジタルシネマを会員様ページで公開。
(マスコミ掲載)
◎西日本新聞(2016年10月7日朝刊)「ドラマ忘れ得ぬ人々完成」
◎西日本新聞(2016年9月22日朝刊)「天草五橋実現へ奔走した男に光」
◎熊本日日新聞(2016年9月22日朝刊)「五橋50周年偉人に光を」
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