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古楽の調べに酔う
天草・崎津天主堂でコンサート
「天正遣欧使節たちを出迎えた音楽」

 
     
「天正遣欧使節たちを出迎えた音楽」(音楽祭実行委員会主催)と題して、天草・河浦町崎津教会で、古楽器アンサンブルのアントネッロのコンサートがこのほど、開かれた。
崎津カトリック教会堂は、現在の建物は昭和9年に鉄川与介が施工したもの。老朽化がひどく、信徒会が中心になり広く全国から寄付金を募り、2005年に修復工事が行われた。
今回のチャリティーコンサートはその収益金を修復費用の一部となるようアントネッロを主宰する濱田芳通さんの申し出により実現した。
 
     
 
 
ルネサンス・初期バロック音楽は当時、ヨーロッパで広く演奏され、愛好された。16世紀末、少年使節達も派遣先のローマなど訪問地で、歓迎された際にも演奏され、聞いたに違いない。
また帰国後、4人の少年使節は天草のコレジオを訪れたことが当時の記録に残っていて、天草の地でもきっと耳にしたことだろう。
約400年後の今日、漁港にたたずむゴシック建築の美しい教会の聖堂で、アントネッロが奏でる華麗な音に酔いしれた。
             
             
 
濱田芳通さん
(リコーダー&コルネット)
 
石川かおりさん
(ヴィオラ・ダ・ガンバ)
 
西山まりえさん
(チエンバロ&バロックハープ)
 
     
  アントネッロ(Anthonello)は濱田芳通さん(写真左・リコーダー&コルネット)、石川かおりさん(写真中・ヴィオラ・ダ・ガンバ)、西山まりえさん(写真右・チエンバロ&バロックハープ)で結成されたアンサンブル。14世紀の作曲家アントネッロ・ダ・カゼルタにちなんで名付けられた。
ヨーロッパの中世から初期バロックに至る幅広いレパートリーで、それぞれの時代や、作品に即した解釈、演奏法、調律法、編成などを用いて現代に再現しようと試みる。「古楽」をクラッシックの演奏法に止まらず、民族音楽やポピュラー音楽などからもヒントを得ながら、即興性あふれるスリリングな演奏で、日本だけでなく、海外からも注目され、高く評価されている。

主宰の濱田さんは2005年6月、療養のために一度、天草を訪れている。
教会の前の港にたたずみ、昔、ここにポルトガル船が入ってきたと、説明を受けた。
「今ここで、海を眺めているようにこれからも音楽をやっていけばいいんだな」と思ったという。
「ここにはヨーロッパの古い町の雰囲気があり、とてもスピリットを感じた」といい、それだけに今回、ここでの演奏を楽しみにしていたという。
演奏終了後、天草テレビのインタビューに応え、「今後も、機会があればまたコンサートをしたい」と話していた。

アントネッロ公式サイト
http://www.ne.jp/asahi/anthonello/casa/

コンサートの模様を一部、番組でご紹介します。
(番組 日本語:22分44秒 Program:22min44sec Japanese 2005年11月26日収録)

演奏曲目:
「何で顔を洗いましょう?」(ミゲル・フェンリャーナ)
Con que la lavare(Miguel Fenllana)

ソナタ第1番(ダリオ・カステッロ)
Sonata Prima(Dario Castello)

カンツォン第1番(バルトロメオ・デ・セルマ・イ・サラヴェルデ)
Canzon Prima(Bartolomeo de selma)
 
     
 
 
 
   

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